K S A   /　kakita jun + sumitani motoko 

人口３５００人の秋田県藤里町の旧かもや食堂を地域のコミュニティ拠点として再生する「かもや堂リノベーションコンペ」の提案である。

旧かもや食堂の役割を継承しつつ、既存の躯体を最大限活かしながら大きなワンルーム空間を構築し、緩やかにつながる３つの場所（ニワ・縁側・間）を計画し、この地域の風土に根ざした人と人とが集う心地よい家に再編する。

それぞれの場所は障子によって自由に開閉が可能である。この地域の気候風土を踏まえ、中間領域を備えたこの空間構成は、夏は開放的に外部と一体化することで風が通り抜け、冬は南側に配置されたニワ・縁側が緩衝空間となり、安定した温熱環境を提供する。